コロナ禍で外食の機会が減り、家庭での飲食が増えましたが、それに応じてスーパーやコンビニのお惣菜類が充実しまた大手食品メーカーが素材に絡めるだけで本格料理が簡単に出来るメニュー調味料を積極的に売り出しました。
店頭にあるそうした食品類は、種類数だけでなく味も相当レベルアップしたように感じます。
簡単便利な食品を求める動きは以前から続いていましたが
コロナ禍を経験して家庭での調理機会が増えた結果、それが更に加速したというやや逆説的な現象が生じたと言えましょう。
簡単便利な食品を求める動きの反面として、「さしすせそ」といった基礎調味料の家庭消費は減少しています。
家庭で料理する場合、醤油や味噌、塩を使った一からの味付けではなく、市販の出汁や万能調味料を使ったり、前述のメニュー調味料を使った味付けが増えています。
簡便で失敗しない調理、初心者でも簡単に味付けが出来るなどのメリットがあり、持ち帰りの惣菜だけに頼るのではなく
家庭での調理も頑張って貰おうと、調味料メーカーもそうした流れにっそった商品開発を心掛けています。
もちろん、基礎調味料を使いこなす方も当然おられるわけで、減少傾向が続くとは言え、一時的には盛り返す局面もあり
メーカーとしては用途毎に細分化された調味料に比較して底堅い需要を感ずるケースもあります。
最近も、持ち帰りの惣菜類に添付されていたタレ類が、値上げ幅抑制の観点から廃止されて家庭にある調味料を使って貰う動きがあるとお聞きしました。
また、弊社に直接ご注文頂く個人のお客様の中には、「このお味噌でないと」とか「注文するのを忘れていてお味噌が切れそうで」とおっしゃるコアなお客様もおられます。
その時々の社会経済情勢や家庭の都合により、外食、中食(持ち帰りの惣菜)、メニュー調味料による調理、そして基礎調味料を主体とした家庭での味付けといた形態を使い分けながら、食生活を形作って行く事になりましょう。
味噌とメニュー調味料に近い味噌加工品を扱う弊社としても
品質へのこだわりの姿勢を守りつつ、柔軟な製品開発で様々な局面で消費者の方々に利用して貰えるよう、頑張っていきます。
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