コロナの感染者数が急増する中で、人出は確実に増えているようです。松本市内でも県外ナンバーの車が増えてきた感じがしますし、ホテルの稼働率もコロナ前には及びませんが、回復してきていると聞いています。
23日の土曜日、お昼頃に車で街中に出かけた際にも、松本城とその周辺を歩く観光客が目立ちました。晴れて気温が上昇した日でしたが、幾組かの観光客の中で、日向の歩道を歩く家族連れが気になりました。小学校低学年と幼稚園位のお子さんを含む4人家族ですが、暑さでうんざりといった表情を浮かべて、黙って歩いていました。
「夏の信州」というと清々しい自然と涼しさをイメージすると思いますが、松本に暮らす私たちにとっては、夏はやっぱり暑いですし、実際に最高気温が35度を超えることも多く、決して涼しいとは言えません。20年くらい前は、「日中は暑いけども大都市圏のようなねっとりとした感じはなく、朝晩は涼しくて過ごしやすいですよ」と県外の方に説明していましたが、今では夜も冷房に頼る日が大半になりました。
信州に観光に来られる場合、「夏の信州」のイメージを実感したい場合は高原や山岳地帯に直行されることお勧めします。街中を観光される場合は暑さを覚悟して、夜は冷房のお世話になり、涼を求めるなら日の出前の散歩が良いでしょう。
暑さのことばかり申しましたが、街中でも信州の魅力も楽しむことできます。お城を初めとする名所旧跡や湧水、美味しい食事は勿論ですが、松本城やビルを近景にしてその背後に広がる常念岳を中心とする北アルプスの眺望は、早朝・日中を問わず格別です。
コロナ禍ですが、ぜひ多くの方に信州に来ていただきたいと思います。その際には、信州のどこに行くのか、どこに泊まるのかなどによって異なる信州の魅力をご理解いただいた上で、旅行を楽しんで下さい。お待ちしております。