今年に限ったことではありませんが、連日の猛暑で熱中症により救急搬送される件数は増加しています。
特に、感染爆発ともいえる新型コロナウィルス感染者の増加と重なって救急医療に係る方々は本当に大変です。
熱中症対策としては、水分補給や我慢せずにエアコンを付ける、部屋の風通しを良くするなど対策が盛んに呼びかけられていますが、直接的な対策とは別に普段の生活習慣として1日2~3杯のお味噌汁が効果的な対策になります。
お味噌汁には熱中症予防となる塩分の他に、汗で失われるナトリウムやマグネシウム、カリウムが含まれています。
「暑い時に熱いものは」とおっしゃる方には、冷やし汁にして召し上がっては如何でしょうか。刻んだ茗荷を入れると味が引き立ち、食欲も進みます。塩分というと高血圧を心配される方も多いと思いますが、お味噌汁の塩分は血圧を上げないという研究結果が出ています。
お味噌の効能に付いては、最近の研究で従来の常識を覆す結果が明らかになっています。
このコラムでも追々ご紹介していきますが、健康に良いと言ってもお味噌は薬やサプリメントでは有りません。
お味噌は伝統的な日本の調味料であり、日本の「食べ物」です。その美味しさと手軽さで食事の中に定着して規則正しい生活を支え、健康を作っていく…これがお味噌の素晴らしさだと思います。体に良いから摂取するのではなく、手軽で美味しいから食するのです。
味噌屋としても、効能は味噌一般に言えるのですが、消費者から頂く「美味しい」の声は上高地みそに限ったお褒めの言葉ですから、やり甲斐、すすめ甲斐に繋がります。
美味しいお味噌で夏を乗り切りましょう。