伝統と進化を両輪に
Tradition and evolution
今年も暑い夏となりました。各地で観測史上最高気温を記録したり、線状降水帯が発生して大雨の被害も相次いでいます。春の過ごしやすい季節、新緑の季節はあっという間に過ぎて夏に切り替わってしまい、今年は梅雨も短かったようです。四季に対する感覚も変わってきているのではないでしょうか。長野県の安
昨年の7月以来、半年間、コラムを休筆しておりました。ひとえに多忙を理由にした私の怠慢によるもので、お読み頂いておられた方々には心よりお詫び申し上げます。さて、社内の人繰りの関係で、この半年間、仕込味噌に関わる事が多くなりました。仕込味噌とは、春先に蔵元で仕込んだお味噌をお客様にお届けし、
AIの急速な発達を受けて、様々な分野で利用が広がっています。最近はチャットGPTを巡って、その便利さと規制について議論が巻き起こっています。こうした中で、最近読んだコラムで電話応対のインストラクターなどをされている方が「AIのしゃべりは声でなく「音」という見解を述べられています。この方は、言
個人のお客様から「お土産に貰ったけど美味しかったから注文したい」というお電話を頂くことがあります。嬉しい限りで、パッケージや商品名をお聞きしてご注文を受け付けますが、以前「一番高いお味噌が欲しい」とのご注文を頂いたことがあります。「価格が高い→いい原料で手間を掛けて作っている→美味しい」
コロナ禍で外食の機会が減り、家庭での飲食が増えましたが、それに応じてスーパーやコンビニのお惣菜類が充実しまた大手食品メーカーが素材に絡めるだけで本格料理が簡単に出来るメニュー調味料を積極的に売り出しました。店頭にあるそうした食品類は、種類数だけでなく味も相当レベルアップしたように感じます。簡
長野県は全国の味噌出荷量の50%以上を占める「みそ処」で、「信州みそ」として多くの消費者の皆様に親しまれています。よく「信州みそ」の定義を聞かれますが、「信州みそ」という名称は実は長野県の味噌組合が保有する団体登録商標で組合員が県内で醸造する米味噌に限って使用できます。そして、商標と共に味噌
コロナ禍の第八波も終息し、感染症対策と経済社会活動との両立が加速しつつあります。With Ccoronaの文字通り、新型コロナウィルスとも付き合って行かねばなりませんが、ウィルスや細菌との共存を身近に感ずるのが、酵母菌との付き合いです。私たちが日々扱っている味噌には酵母菌がいます。味噌や日本酒の
値上げの波は年を越えてもまだまだ続きそうで、弊社としてもまだ値上げをお認め頂けないお客様もあり、引き続き粘り強くお願いを続けております。消費者の皆様には申し訳ないのですが、製造コストが急騰してしまっており、是非ご理解を頂きたいと思います。こうした中で、政府からは物価の上昇を上回る賃上げを求め
ここ2年続きの山椒の不作で、山椒みそ用の山椒がなかなか手に入らずに困っています。山椒の産地は和歌山県が6割、続いて高知県が3割で、この2県で日本の山椒生産の9割を占めています。第3位以下は兵庫県3%、岐阜県2%で一気にマイナーな産地になりますが、全国的に不作のようです。当社の山椒みそは
一雨毎に秋めいていく時期は、お鍋料理のシーズンの始まりです。上高地みそでも「豚肉で白菜鍋」や」「信州リンゴ入り白菜鍋甘口」「牛鍋の素」の3種類の味噌鍋用みそを販売しています。最もロングラン商品である「豚肉で白菜鍋」は1990年代の発売で、最初は地元の大手企業の生協購買で扱って頂き、パートの女